技能検定-3級-左官-左官作業-学科試験-練習問題

実技試験についてのお役立ち資料

※この記事は2022年9月2日に書きました。もしかしたら情報が古くなっているかもしれません。その時はご容赦ください。

お役立ち資料のご紹介と併せて、活用方法をご紹介いたします。

お役立ち資料その1 - 実技試験マニュアル

≫ 3級技能検定の実技試験課題を用いた人材育成マニュアル - 左官(左官作業)編 (外部リンク)

本資料は厚生労働省が作成しています。
誰かからマニュアルの存在を聞かないとたどりつくのは難しい資料です。

実際に、私がこのマニュアルの存在を知ったのは左官技能検定3級の実技試験が行われている最中でした。
受検者である弊社所属の外国人たちがモルタルをバケツからレンガ鏝で直接課題に移した時に、検定員のかたから「え?鏝板から移さなきゃダメだよ。マニュアル知らないの?あらら」くらいの感じで教えてもらいました。

そんな事は実技試験問題にも書かれていませんし、申し込んだときに職業能力開発協会からも聞いていなかったので、「マニュアル通りにしないといけないのなら先に言えや!!マジふざけんな!」と凄くイライラしたのを覚えています。

ですから今回はもうダメかと諦めていましたが、幸いなことに6人中6人が実技試験に合格できました。
それならマニュアル通りにしなくても特に問題ないのでは、とも思いますが、もしかしたら結果だけではなくプロセスも評価に入っている可能性もなくはないので、マニュアルに従って練習しておいたほうが無難です。

私の感覚として、技能検定3級左官の実技試験で審査される主な内容は下記の通りです。
上から順に重要度が高いと考えています。

  1. 仕上がり精度
  2. 左官道具の基本的な使い方
  3. 見えない制限への対応力

仕上がり精度は高低差2mm以内に収めましょう。
定木や木鏝を使うことができないため、金鏝を使う感覚だけで完全な平滑を作るのはかなり困難ですから、高低差が2mm以内になっているなら良しとしておきましょう。

左官道具の基本的な使い方はマニュアルに記載されています。
モルタルは一旦鏝板に載せてから鏝で課題に移すことを意識しましょう。

見えない制限への対応力としまして、実技試験問題にも記載されていますが、立上りの壁があることを想定して作業をする必要があります。
課題に集中しているときほど忘れがちなので注意が必要です。

お役立ち資料その2 - 練習用課題製作図

実技試験と同じ課題図をjwで作成しました。
下記からダウンロードしてご利用ください。

コーナー定木はビスで固定するようにしましょう。
何回か練習するとコーナー定木が変形するので、定期的に交換してください。

立上りの墨出しの練習をする際は、あとでまた練習できるようにマスキングテープなどを張ると良いです。

その他お役立ち情報

鉛筆の芯の硬さは特に指定されていないはずですが、左官であればHか2Hを使うのは一般常識になるかもしれません。
また、ちりぼうきは昔ながらの束ねてあるタイプのものを指している可能性が高いです。

束ねてあるちりぼうきの毛先はハサミやカッターなどで尖らせておかないと使い物になりませんのでご注意ください。