① 住居は受け入れ企業が用意する
技能実習では、受け入れ企業が適切な宿泊施設を確保することが求められます。社宅・アパートの借り上げでも、自己所有の寮でもかまいませんが、いずれも次の基準を満たす必要があります。
② 寝室の広さ(1人4.5㎡以上)
寝室は1人あたり4.5㎡以上(約3畳)。床の間・押入れ・ロフトなど実際に使えないスペースは含みません。相部屋でも同じ基準です。
| 入居人数 | 必要な寝室の広さ |
|---|---|
| 1人 | 4.5㎡以上 |
| 2人 | 9㎡以上 |
| 3人 | 13.5㎡以上 |
| 4人 | 18㎡以上 |
あわせて、個人別の収納、室面積の7分の1以上の有効採光面積がある窓、採暖(暖をとる)設備が必要です。就眠時間が異なる2組以上がいる場合は、寝室を分けます。
③ 寮費・水道光熱費(控除のルール)
住まいの費用を給与から引く場合は、次のルールがあります。
- 借り上げ物件:実際の家賃を入居人数で割った額が一人あたりの上限。自己所有:建築費・耐用年数・人数を勘案した合理的な額。
- 本人の賃金や近隣の家賃相場を勘案して、不当に高額でないこと(相場並み以下が目安)。
- 敷金・礼金・仲介手数料・保証金は控除できません(引けるのは家賃・管理費・共益費まで)。
- 水道光熱費は実費を人数で割った額以内。
④ そろえる備品
生活に必要な備品も用意します。最低限、次のようなものが目安です。
※自転車も通勤や買い物に使うため、用意することが望ましいとされています(必須ではありません)。
⑤ 防火・避難・立地
- 2階以上に寝室がある建物は、屋外に通じる階段を2か所以上(収容15人未満は1か所)。避難はしご・避難用タラップなどでも可。
- 十分な消火設備を実効性のある場所に設置し、日頃から点検する。
- 危険・騒音・災害や浸水のおそれがある場所の付近には設置しない。
⑥ 貴重品の保管とプライバシー
施錠できる収納(持ち出せないもの)
パスポートやお金などの貴重品を保管できるよう、施錠可能で持ち出せない(建物などに固定した)収納=金庫や鍵付きロッカーを個人別に用意します。スーツケースのように簡単に持ち運べるものは不可です。鍵は本人が管理します(個室で本人が施錠できる場合は、別途の収納は不要)。
部屋の鍵・私生活の自由
受け入れ企業がやること(チェック)
- 寝室は1人4.5㎡以上(押入れ・ロフトは除く)。相部屋も同じ基準。
- 収納・採光窓・採暖を確保。就眠時間が違う組は寝室を分ける。
- 寮費は実費(家賃÷人数)・近隣相場以下。敷礼・仲介は引かない。天引きは協定+書面合意。
- 寝具・家電など備品を用意。防火・避難(階段/消火設備)と立地も確認。
- 貴重品は固定・施錠できる収納(金庫等)を個人別に。部屋の鍵・パスポートは取り上げず、本人が管理する。
住まいの費用と毎月の控除、きちんと管理できていますか?
AMSTIは外国人材の勤怠・労務管理システム。日々の出勤入力から給与・控除の管理まで。寮費・光熱費の控除や手取りの確認、毎月の勤怠・賃金管理をまとめてラクにします。30日間無料(クレジットカード登録は不要)。
AMSTIを見る関連:技能実習生の最低賃金/ 残業・労働時間/ 有給休暇/ 技能実習日誌の書き方/ 在留期限の管理/ 育成就労の準備
※宿泊施設の基準は技能実習制度運用要領等で定められ、改訂されることがあります。最新・正確な内容は、出入国在留管理庁・外国人技能実習機構(OTIT)や、所属する監理団体にご確認ください。本記事は受け入れ実務の一般的な解説です。