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受け入れ企業の実務

技能実習生の受け入れ、いくらかかる?費用の流れと中身

技能実習生1人で、初期50〜100万円、毎月およそ24〜31万円(給与込み)、3年で約900万円が目安。お金がどこへ流れるかを図で見える化し、監理費や送出費が「何に対する費用か」まで掘り下げました。

まず要点だけ 費用は「最初に1回の初期費用」「毎月ずっとの費用」の2つ。支払い先は監理団体だけでなく、航空会社・入管・本人などに分かれます。1人あたり初期50〜100万円毎月およそ24〜31万円(給与込み)、3年で約900万円が目安です。

① 初期費用(最初に1回)

初期費用の合計目安(1人)
50〜100万円
あなた(受け入れ企業)が払う
🏢
監理団体(入会金・講習費)
10〜20万
🌏
└ 送り出し機関(監理団体を通して)
機関による
✈️
航空会社(渡航費)
15〜25万
🛂
入管・行政書士(在留申請)
数万〜
🏠
住居・備品(自社で準備)
実費

※ 担当者が現地で面接する場合は渡航費+10〜25万円(オンライン面接なら不要)。JITCO会費 年5〜15万円・入国後講習中の手当 約6万円が別途かかることがあります。金額は監理団体・送り出し国で変わります。

② 毎月の費用(ずっと)

毎月の目安(1人・給与と社保込み)
約24〜31万円/月
あなた(受け入れ企業)が毎月払う
👤
技能実習生 本人(給与)
月18〜22万
🏢
監理団体(監理費)
月3〜5万
🌏
└ 送り出し機関(監理団体を通して)
月0.5〜1万
🏛
社会保険(会社負担分)
給与の約15%

※ 給与はOTIT(技能実習機構)令和4年度調査の平均(1号18.6万/2号19.6万/3号22.2万)。最低賃金以上・日本人と同等以上が必須です。寮費・光熱費は控除協定で本人負担分を控除できます。

③ その費用、何に払うの?(中身)

「毎月3〜5万円の監理費って高くない?」と感じたら、中身を見てみましょう。見えづらい3つの費用を掘り下げます。

🏢 監理団体への監理費(月3〜5万)=主に「監査・指導・サポート」の対価

監理団体は法律で3か月に1回以上の定期監査と、入国初年度(1号)への原則月1回の訪問指導が義務づけられています。監理費は主にこの人件費・交通費・通訳謝金です。

含まれる(監理費の対価)含まれない(会社が別途)
定期監査(実地確認・実習生の1/4以上と面談・帳簿や宿泊環境の確認)/訪問指導/通訳・相談対応/機構・入管への手続きサポート/入国後講習/トラブル対応給与・社会保険・住居の用意/本人の私的なトラブルの実費 など
監理費は内訳の明示が義務・本人負担は禁止監理団体は監理費の額と内訳を明らかにする義務があり、実習生本人に負担させることは禁止です(出典:外国人技能実習機構)。「一式◯万円」で中身が見えない見積もりは要注意。監査をきちんとやる組合ほど、監理費の中身があります。

🌏 送り出し機関への送出管理費(月0.5〜1万)=現地でのフォロー

来日前の募集・選抜・日本語/生活教育や、在留中の母国側のフォロー(家族対応・相談)、帰国手続きなどの費用です。送り出し機関は本人からも手数料を取ることがあり、過大な手数料・借金が失踪の一因として問題視され、育成就労制度で是正が進められています。

🛂 行政書士への費用(数万円〜)=在留資格の書類作成代行

主に在留資格認定証明書(COE)の交付申請や、在留期間の更新・変更などの書類作成・申請代行を頼む費用です(報酬の目安は1件 数万〜10万円前後。技能実習は要見積もり)。

行政書士を使わないことも多い団体監理型では監理団体が在留手続きを代行するため、行政書士費用がかからないケースもあります。企業単独型や複雑なケースで依頼します(申請手数料自体はCOEは無料、更新は4,000円)。

④ コロナ前後で費用は変わった?

臨時費用は消えたが、トータルは上昇傾向コロナ中(2020〜2022年ごろ)は渡航制限で入国待機・PCR・隔離の臨時費用がかかりました。いまは水際緩和で不要です。一方で円安・物価高で「日本は稼ぎにくい」と敬遠され、送り出し国での人材確保競争や最低賃金の上昇により、受け入れのトータル費用はむしろ上がる傾向です。

⑤ 1年目・3年でいくら?

期間目安(給与込み・1人)
1年目約400万円
2年目以降(年)給与+監理費など(監理費などは年 約40〜60万円)
3年合計約900万円

※ いちばん大きいのは給与です。残業代・社会保険・地域の最低賃金で変わります。

⑥ 会計処理(仕訳)のヒント

科目は内容で分かれる(例) 監理費は支払手数料、渡航費は旅費交通費、給与は給料手当、講習費は研修費・採用教育費など。正確な処理は顧問の税理士に確認してください。

受け入れ前に確認すること

  1. 内訳つきの見積もりを複数取る:「一式」ではなく、監理費の種類(監査・講習・職業紹介など)まで確認する。
  2. 初期と毎月を分けて把握:1回だけの費用と、毎月続く費用を分けて見積もる。
  3. 給与・社保・残業を見込む:最低賃金以上・日本人と同等以上+会社負担の社保・残業代も計算に入れる。

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